翻訳出版の責任を問う! トロツキー翻訳受難物語
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かつて朝日新聞は見識を発揮していました
投稿者:
中島章利
投稿日:2008年 9月16日(火)14時43分56秒
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編集済
栗原裕一郎氏の著書
『<盗作>の文学史』
(新曜社2008年6月刊)に次のような叙述が見られます。
5 ジャン・ジュネ全集の訳文に盗用
1968年に新潮社から発売された『ジャン・ジュネ全集』第4巻所収の戯曲「囚人た
ち」の訳文に、発売後すぐに盗用が見つかり『朝日新聞』に報道された。
「囚人たち」の翻訳は演出家の水田晴康が担当していたが、翻訳家の一羽昌子か
ら、一羽が1953年に雑誌『同時代』に発表した同戯曲の訳文(「死刑囚の監視」)をも
とにしているという抗議が新潮社に行ったことで発覚した。
「水田さんの訳は、私の翻訳を盗用したというだけでなく、随所に改変を加えてい
るので、原文からも遠ざかったものになっており、私としても耐えがたい気がしまし
た」(一羽)
水田も「これはわたしが著作権に無知なためで、申し訳ないことをした」と認めた
ため、第2刷以降、水田の訳は削られ、一羽訳に差し替えられた。
主な資料
「こんどは翻訳盗用」『朝日新聞』1968年4月1日付け朝刊
出典: 栗原裕一郎『<盗作>の文学史』P420-421、新曜社2008年6月刊。
朝日新聞はかつてこのような見識を示していたわけです。私たちが現在、問題にしている光文社古典新訳文庫の森田成也訳『永続革命論』、『レーニン』にも大きな問題を投げかけるものでしょう。
また、光文社は感想文コンクール2008をキャンペーン中で朝日新聞がその後援をしていますが、さまざまな問題点、疑問点が指摘されている亀山訳『カラマーゾフの兄弟』や野崎訳『赤と黒』のあり方に対して同社はどのような見識を示すのでしょうか?
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