翻訳出版の責任を問う! トロツキー翻訳受難物語
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製造者・販売者責任を全うすべきです
投稿者:
中島章利
投稿日:2008年 8月30日(土)11時18分33秒
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光文社古典新訳文庫で生じているさまざまな問題を議論するための場として「光文社古典新訳文庫についてのフォーラム」というサイトを立ち上げました。ぜひアクセスし、自由に議論していただければと思います。アドレスはこちら。
http://8913.teacup.com/naknaktono/bbs?BD=7&CH=5
さて本題。
亀山訳ドストエーフスキーの誤訳について、木下先生はこう書いておられます。(強調は中島)
「第1分冊全422頁に限っても、私達が指摘した誤訳117個所のうちわずか45個所が、3月15日の22刷までの段階で
こっそり訂正されている
に過ぎず、なおあとの分冊は手付かずのまま残されている。第2分冊以降の分を含めるならば、さらに何百という誤訳が想定される。」
「これまでの読者のためにも
正誤表を公表する義務がある
のではないか」
後者は至極もっともな意見だと思われます。
私はもう一歩踏み込んで意見と提案を述べます。
提案;「光文社は初版から21刷までを購入した読者に対し、希望者に対して無償で22刷以降の訂正本と交換すべきです。」
或る自動車メーカーは不具合があった車に対して無償で整備・部品交換等の措置を講じました。また或る電器メーカーは20数年前に製造したFF式温風ファンヒーターによる事故の惧れありとしてつい最近までマスメディアを通じて製品の無償回収・交換をする旨を呼びかけていました。
これらの措置自体は製造者として当然の責任を全うするものといえましょう。
ひるがえって出版業界ではいかに? 誤訳は製品の欠陥にあたらないのでしょうか? 私はあたると考えます。原作を正しく伝えないのですから。
膨大な誤訳がある亀山訳はそのごくわずかしか訂正していないし、しかもこっそりとしか行なっていないと木下先生は指摘されています。
これは出版企業としての責任放棄ですし、先に購入した読者に対して22刷以降の訂正本購入を強いるのでしょうか? これでは読者=消費者をないがしろにするものといわれても仕方のないものでしょう。
まして光文社は「感想文コンクール2008」を実施中です。その対象となるものに当の亀山訳『カラマーゾフの兄弟』が入っているのです。
22刷より前の誤訳本にもとづいて感想文を書くはめになる読者は一体どうなるのでしょうか?
命に関わるものではないから…などというのは詭弁です。精神的生産物はある面では物的生産物よりも長期間に渡り、しかも深い影響を与えるものです。人生をすら決定することもあるのです。とくにドストエーフスキーのような作家はなおさらのことです。
したがって少なくとも物的生産物と同等水準の製造者責任が認められるべきではないかと考えます。そしてさらに法律的議論よりも前に道義的責任があると考えます。
光文社が出版社としての良識を持つならば、直ちに22刷以降の訂正本を大増刷し、21刷以前の誤訳本と直ちに無償で交換すべきではないでしょうか?
それが出来ないというのであれば、なぜ出来ないのか全国民の目に触れるようにその理由を明らかにした上で、―何しろ100万部を販売したというのですから―
古典新訳文庫が配本されているすべての書店に冊子化した正誤表を配送し、「ご自由にお持ちください」の表示をして、誰もが無償で自由にもっていくことが出来るようにすべきではないでしょうか。
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